こんにちは、高田です。
今日は、最近の自身のキャリアピボットについてご報告がてらその経緯を述べ、最後に20代のキャリアの考え方についての私見を書きたいと思います。
2022年末をもって有限会社レニックス(テニスガーデンレニックス)とI&V株式会社(レニックステニススクール)の取締役を外れ、執行役員として務めることになりました。引き続きアイアンド株式会社では、代表として活動を続けていきます。
もちろん、レニックスとの関わり方に大きな変化はありませんが、個人としてはキャリアの節目のひとつだと考えています。
では、大学生から現在までのキャリアを振り返り、今後の展開についても書いていこうと思います。
なぜ僕はテニスクラブの経営者になったのか?
僕は、大学在学中に起業をし、大学4年生でテニスガーデンレニックスに戻ってきました。
戻ってきたというのも、僕は13歳から高校卒業まで、ジュニア選手としてレニックスで活動していました。
だから、僕にとってレニックスは人生においてもっとも大切な場所のひとつなのです。
だから、レニックスを後世に残すために、自分の力を発揮することができればという一心で、経営から運営に関わるすべてのことに携わらせてもらいました。
正直、6年前のレニックスはお世辞にも経営が上手くいっているとは言えませんでした。自転車操業とも呼べないほどと言っても過言ではありません。
ただ、当時の僕は「なぜこんなにも素晴らしい人材と環境が整っているのに、こんなにうまくいっていないんだろう」と上手くいかない理由を探す方が難しいと思っていました。
だから、優れた仲間と共に新たにやることなすことがすべてはまり、業績はみるみるうちに改善されていきました。
そして、ここ数年はある程度安定期に入ってきました。
そこで、僕たちが当初最も大きな課題のひとつとして挙げていた、「レニックスの経営効率の改善」に3年前から着手することになりました。
どこのテニスクラブも同じような構造ですが、民間テニスクラブにはテニスクラブを運営する会社とテニススクールやイベントなどのサービスを運営する会社の2つが入っていることが多いです。
そのため、あらゆることに対して経営効率が悪いだけでなく、今後起こるであろう事業承継等のリスクも抱えています。
だから、会社をひとつにしようというのが、僕たちの考える直近の目標でした。
その目標達成に向けて、僕は事業譲渡、株式譲渡、会社分割などあらゆる方法を模索したうえで株式譲渡を選択し、それを行うために両社の交渉と下地づくりを行いました。
言ってしまえば、僕の経営者としての最も大きな役割は、2つの会社をひとつにすることだったのです。
なぜ僕はテニスクラブの経営者から執行役員になったのか?
では、なぜ会社をひとつにした後に経営者から退き、執行役員となったのか?
テニスクラブ経営においては、僕よりも優れたリーダーがいるから。
これは僕が2年間経営者を務めて導き出した答えです。
テニスクラブがぐんぐんと業績を回復し、経営が健全化する。
そのビジョンを思い描くことは出来ました。そして、そこから逆算してプランを立て、完遂することは僕にとってチャレンジングでモチベーションが湧くことでした。
未来に向けてより良いテニスクラブをつくる。
そのビジョンと逆算は、僕にとってとても難しいことでした。
また、レニックスには僕よりも優れたリーダーがいたのも、僕の決断を後押ししました。
だから、僕は仲間と共に決めた未来へのビジョンを達成すべく、優れたフォロワーとしての役割を果たすために、経営から執行へと役割を変えることにしたのです。
マーケットバリューを最大化するための僕の選択
正直、この3年間は僕にとってとても辛く学びの多い期間でした。
これまで様々な集団においてリーダーというポジショニングを取ることが多かったなかで、はじめてリーダーに向いていない自分を見つけることが出来ました。
もちろん、ひとえにリーダーと言っても、様々な在り方があるとは思いますが、「テニスという分野において強烈なビジョンを見いだせなかった」というのは、僕にとってのリーダーのひとつの側面を失わせると同時に、リーダーとしての僕の在り方を鮮明にさせてくれました。
もちろん、自分のカリスマ性やクリエイテビティのなさにげんなりすることもありました。
ただ、僕は生まれつきの野良リーダーとして泥臭くやっていこうと、自分の強みや好みをより正確につかむことが出来ました。
僕はこれまでのキャリアを通じて、他の人にはない強みをつくり、見出すことが出来たと思っています。
だから、これからはそれを生かしてキャリアを積んでいくことが、マーケットにおける自らの存在価値を最大化することになると考えているのです。
これからのキャリアで僕がやりたいこと
以前にも書きましたが、僕は「なにをするか」に対してあまり興味がありません。
無論、やりたいこともあまりありません。
その代わりに「誰といるか」は最も大切にしています。
やりたいことはない代わりに、一緒に居る人=仲間を重要視するということです。
ただ、逆説的ではありますが、仲間と一緒にいるためには一緒に居るための口実が必要です。
もちろん、テニス事業はこれからも僕の大切な仲間と共により良いテニスクラブを目指して継続していきます。
そのうえで、新たに教育分野で事業を展開していこうと思っています。なぜなら、この分野にも、一緒に助け合える仲間がいるからです。
実は、もう1つ野望はあるのですが、これは出来たてホヤホヤなので、まだ秘密にしておきます。
つまり、僕は僕の強みを生かして、仲間と共に、これからも事業家としてのキャリアを歩んでいくということです。
まとめ
なんだか全然役に立つ話が盛り込めなかったので、最後にまとめがてら20代のキャリアピボットについて、僕の考えを述べたいと思います。
野良起業(出資も融資も受けずに独学で事業を始めることを僕はこう呼んでます。笑)からキャリアが始まった僕がこんなことを言うのもおこがましいのですが、20代で転職や起業・独立をするなら、必ず人としての「強み」を意識すべきです。
僕は幸運なことに経営だけでなく、M&A(事業承継)、経理、人事などなど、事業に関わるすべてのことを20代で経験させてもらい、自分の弱み・強みを明らかに感じる機会に恵まれてきました。
ただ、サラリーマンとして会社に務めていたとしても、20代のうちに異動で1~3つの部署を経験するわけですから、それらの経験を通じて自らの強みを見つけることは可能だと思います。
やってきたことではなく、自らの人としての強みを生かして強気にキャリアを創造していくこと。
それが20代では重要なのだと思います。
だって、まだ20代なんだから。
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