こんにちは、高田です。
今日は、カテゴリーを作ったにも関わらず1記事も書いていなかった時事問題に対する考察として、政見放送や選挙演説が始まった衆議院議員総選挙について書いてみたいと思います。
とは言ってみたものの、全くと言っていいほど政治に興味も知識もないので、「えー選挙に勝つには地盤・看板・鞄が大切で…」みたいな話をしようとは思っていません。
僕自身、中学・高校は部活動の主将、大学以降はコーチやコンサルタントとして、人を目標へと導く立場に身を置かせて頂きました。そのため、「先導者とは?」、「指導者とは?」という問いは自分なりに考え続けてきた問いでもあります。
この記事では「党首や選挙候補者が優れたリーダーであれば選挙で当選することが出来る」ということを前提とした上で、優れたリーダーになる方法について考察したいと思います。
では、優れたリーダーになるためにはどうすればいいのか、僕なりの意見を書いていこうと思います。
優れたリーダーに共通する「素質」とは?
リーダーの一番の仕事は、人のうわべの行動を変えるだけでなく心の底から動機付けをすることです。
僕は、優れたリーダーには共通した「素質」が備わっていると思っています。
その素質とは、人と深い信頼関係を結ぶための「コミュニケーション力(思い込ませる力)」です。
なぜなら、事実というものはその人の思い込みによって生まれるものだからです。もう少し踏み込むならば、思い込ませる力があれば「あの人の言うことは全て正しい」という事実をつくることも可能なのです。(新興宗教などが典型例です。)
「コミュニケーション力」は言語/非言語コミュニケーションを一致させる「一貫力」、自分の言動を相手がどのように受け取るのかを正確に予測する「想像力」、相手の心に一番響くコミュニケーションを的確に選ぶ「表現力」によって構成されています。
この「一貫力」と「想像力」と「表現力」の3つを備えている人がリーダーに向いている人材だと僕は思います。
ここまでの話をまとめると、リーダーは「思い込ませる側」の人間としてコミュニケーションには事実を変える力があることを理解し、「思い込む側」の人間をいかにモチベートしていくかが重要だということです。
リーダーに必要な「思い込ませ力」を身に付けるには?
ここまで、説得力のあるリーダーには3つの能力が備わっているというお話をしました。
コミュニケーションは単なる情報伝達の手段ではなく、相手にとっての事実を変える力があるということが理解できたでしょうか?
では、ここからはどのようにすればそれぞれの能力を身に付けることができるのかという具体的な話に入っていきたいと思います。
言語/非言語コミュニケーションを一致させる「一貫力」
あなたの周りにも「この人が言うと説得力あるなあ…。」、「この人には芯があるなあ…。」と関心する人がいるはずです。
なぜその人には説得力や芯を感じられるのでしょうか?
それは、その人の「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」が一致しているからです。
人はコミュニケーションのほとんどを言語(喋る・書くなど)ではなく、非言語(しぐさ・表情・外見・行動など)で行っています。
だから、その人が言語で表現する内容とその人の姿勢や行動が一致していないのであれば、信用を得ることはできません。
常に自分の伝えたいことに対して、自分の非言語コミュニケーションが適切かどうかを客観的に評価する癖をつけましょう。
コミュニケーションによって生まれる反応を予測する「想像力」
あなたも「自分がこれを言ったら相手はどう思うだろうか?」、「自分がこんなLINEを送ったら相手はどう感じるだろうか?」と日々頭を悩ませているでしょう。
このような想像をするときに、より相手の実際の反応に近い予測をできるようになることがとても重要です。
そうすることで相手のモチベーションを下げてしまうようなコミュニケーションを防止することが出来ます。
想像力を養うためにまず相手の性格をきちんと把握し、表情・言動などの非言語コミュニケーションから相手の感情の機微を察するように心がけましょう。
気を付けなくてはいけないのは相手の言語コミュニケーションを鵜呑みにしないことです。言葉では人の本心を見抜くことは難しいのです。
相手の心に届くコミュニケーションをする「表現力」
あなたも「この人と喋っているとなぜかやる気が出る!」、「この人からのメールを読むと感動する。」といった経験があるでしょう。
このような現象が起こるのは、その人の表現方法があなたの感覚にピタリと合っているからです。
相手によって伝え方を変えるために表現の引き出しをたくさん持っていれば、それだけ多くの人の心を動かすことが出来るのです。
そのためには、相手の心にスイッチが入る瞬間や相手が良く使う言葉をきちんと観察して、覚えておくことが重要です。相手の心に響く表現や相手がすんなり受け入れることの出来る表現が見つかるはずです。
また、表現の引き出しを増やすためには、表現方法に意識を向けて「読む」、「聞く」、「見る」ように心がけるといいでしょう。
リーダーは、自分の表現したいように表現するのではなく、相手の心に染みわたるような表現を出来るようにならなくてはいけないのです。
まとめ
さて、最後に選挙の話に戻しましょう。
現在、衆議院銀総選挙の世論調査では与党が更に議席数を伸ばすのではないかと言われています。
僕が政治家の中で本当にリーダーに向いていると感じるのは小池百合子都知事、小泉純一郎元首相、小泉進次郎議員の3人です。
なぜなら、3人とも「思い込ませる力」が非常に強いからです。
もちろん、今回の小池百合子東京都知事による希望の党立ち上げは日程的に強引な部分もあり失敗に終わりそうですが、また次の機会にリーダーとして登場することは間違いないでしょう。
それくらい強いコミュニケーション力とその使い方を知っていると思います。
リーダーでなくてもコミュニケーションには人を動かす力があることを知っておくべきだと思います。
「思い込ませる側」になるか「思い込む側」になるか。
どちらに主導権があるのかは明らかですから。
この記事へのコメントはありません。