こんにちは、高田です。
今日は、どのような考えをもってジュニアの子たちの指導をしているのか書いてみたいと思います。
僕はこれまで選手として5年弱、コーチとして5年テニスと向き合ってきました。
この10年間、「いくら頑張っても結果が出ない」という辛い経験を数えきれないほどたくさんしてきました。
だから、今僕が指導しているジュニアの子たちには”ただ頑張る”だけにはなってほしくないと思うのです。
技術よりも戦術よりも大切なこれだけやりきったという自信
スポーツの世界では「心技体」と言いますが、ほとんどの試合は「技(技術・戦術)」の部分の差で勝負が決まってしまいます。
「技」で互角になることが出来なければ「体」や「心」の勝負は起こりません。
トーナメントで決勝戦までいかなければ体力が問題になるなんてことはほぼありませんし、圧倒的な実力差があるような試合ではメンタル的に負担のかかる大事な局面は出てきませんよね?
だから、まずは理にかなった技術や戦術を身に付けることが、どの選手にとっても最重要課題になります。
僕が現在主に担当している小学生向けのクラスでは、この「技」を身に付けるためにほとんどの時間を割いています。
しかし、だからといって「心」と「体」をないがしろにして良いとは思っていません。
僕は「技」を向上させると同時に「心」と「体」の地盤を作ることもとても大切だとおもっています。
例えば、レッスンでは必ず練習前・中・後に必ず時間を取って、選手各々に「どのような課題があり、どうやってクリアするのか?」、「その課題をクリア出来たかどうか?」を考えて話してもらうようにしています。
これは、ただ単に「技」の向上に役立つだけでなく、「自分が自分を成長させるためにテニスをしている」ということを自覚するきっかけになればいいなと思って行っています。
コーチが全てを管理してあげれば確かに「上手くなる」のは間違いありません。
しかし、試合の大切な場面で実力を出しきれる「強い」選手には絶対になれません。
幸せなことに、これまでの5年間で幼稚園の年長から高校3年生まで幅広い年代の選手を指導させてもらいました。
その中で、ずっとコーチや親に管理されて”ただ頑張る”だけを繰り返して育ってきた選手は、ほぼ漏れなく大切な場面で実力を出し切れない勝負弱い選手でした。
言われたことだけをただ頑張ってきただけの選手は、自分のためにテニスをしていません。だから、自分を信じられるようになるわけがありません。
僕は、ジュニアの子たちに「自分の理想に近づくために毎日やりきるんだ!」という感覚を小さいうちから持ってほしいと思っています。
「自分が頑張れば今の自分を変えられる」ということがいかに楽しいことかを味わってほしいのです。
その経験が自信に繋がり、試合や人生の勝負所で実力を発揮できる人になれると僕は信じています。
まとめ
とはいっても、僕も時には我慢できずにヒント以上にものを言ってしまうことがあります。
でも、それでいいショットやいいポイントが出来ても全く意味がないのです。
何かを言ってその通りに子どもが出来るようになって喜ぶのは大人のエゴでしかないと思います。
それを続けると子どもは大人が喜ぶような言動しかしなくなります。
それは、「自分の理想を叶えるために自分が努力をする」ということから大きく遠ざかることを意味します。
今日のブログは自戒の念も込めて書きました。
これからも、今まで以上に丁寧な取り組みを心がけていきたいと思います。
この記事へのコメントはありません。