こんにちは、高田です。
今日は、運営しているテニスガーデンレニックスの新会員制度「サブスク会員」に対して寄せられたご意見についてお答えしたいと思います。
先日、テニスクラブの現会員さんから新たな会員制度について意見をまとめて頂きました。
新たな取り組みにはいかなる時も、賛成・反対の意見が寄せられるものです。
ぜひ新会員制度について賛成の方も、反対の方も、どちらでもない方も、この記事を読んでいただければ幸いです。
テニスガーデンレニックスのサブスク会員に込められた想い
僕たちにとってサブスク会員は、テニスクラブとしてのビジョンを達成するためのファーストステップだと考えています。
現在、ほとんどの会員制テニスクラブは「会員数の減少」もしくは「会員の高齢化」という問題を抱えています。
なぜか?
それは公営コートの増加やコミュニティーの仮想空間化(インターネット、アプリケーションなど)により、旧来の会員制テニスクラブがテニスのコミュニティとして選ばれなくなったからです。
ウェブやアプリ上でテニスを趣味とする人たちのコミュニティが生まれ、その活動場所として比較的コストの低い公営コートが選ばれる。
それが旧来の会員制テニスクラブよりもコミュニティ性・コスト面共に優れた選択肢だと、多くのユーザーが選んでいるのです。
僕もそのような移り変わりは、当たり前のことだと思います。
そのうえで会員制テニスクラブを運営する僕たちはどのように行動すべきなのか?
その答えとして、サブスク会員が生まれたのです。
この新会員種については多くの意見を頂きました。
それらを大きくわけると3つになるかと思うので、ひとつずつお答えしたいと思います。
「安すぎるのではないか?」という意見について
まず1番多かったのは「価格が安すぎるのではないか?」というご意見です。
価格は、需要と供給の均衡する点で決まります。
最近は、ダイナミックプライシング(市場における需要状況に応じて価格を変動させ、利益の創出や需要の調整を行う)が主流となっています。
例えば、ホテルや飛行機は繁忙期と閑散期で価格が変わります。
受けられるサービスは同じですが、需要状況の違う時期によって価格は変わります。
20~50歳のテニス愛好家のみなさんは自分たちでウェブサービスを用いてテニスコミュニティを形成し、好きなときに公営コートを借りてテニスを楽しんでいます。
だから、需要に合わせたサービスを提供するためにサブスク会員の価格設定に至ったのです。
価格の決定については、今後の展開もふくめ様々な意図がありますが、主な価格設定の理由はここにあるのです。
「現会員にとっては不利益なのではないか?」という意見について
次に多かったのが「現会員にとって不利益なのではないか?」というご意見です。
僕は、このご意見の正体は不利益ではなく”不利益感”なのではないかと思っています。
なぜなら、1回の施設利用あたりの単価は現会員制度の幅の中にあるからです。
また、現在会員制テニスクラブにいない年齢層の会員さまが増えることで、本来であれば物価の上昇や通貨のインフレによって起こる値上げ等を押さえることができる可能性があります。
さらに、これまでご利用いただいたみなさまの思いの詰まったテニスクラブを次の世代に残すことができるのです。
もちろん、コート利用者が増えて正常な利用者数になれば、待ち時間が今と比べて増える可能性はあります。
ただ、会員制テニスクラブの最盛期を知っているみなさまならば、どのくらいの待ち時間が適正かを理解されていると信じています。
「やる前からつべこべ言うのは違うのではないか?」という意見について
最後にご紹介するのは「せっかくのアイデアだからとにかくやってみようよ!」というご意見です。
そのほかにも「私の知り合いにも紹介するわよ!」、「僕の友人もテニスクラブを探していてね」、「いろんな意見があると思うけど頑張ってね!」など、お声かけくださる方も多くいらっしゃいました。
また、新たな会員様との交流を図るための提案もいただき、今後取り組んで参りたいと思います。
賛成・反対どちらの意見も僕たちにとってはとても貴重なものですが、あらなた取り組みに対して共に前向きな姿勢を取っていただけるのは、とてもありがたいことだと感じています。
僕たちが信じるより良いテニスクラブを目指し続けることが、みなさまにとってもより良いテニスライフを提供することにつながると信じております。
まとめ
今回の取り組みについては、テニスクラブ内外から様々なご意見やお問い合わせを頂いております。
なるべくひとつひとつのお声に対して向き合っていきたいと思っておりますので、今しばらくお待ちください。
テニスを趣味として、競技として、仕事として取り組んでいるすべての方に、より良いサービスをお届けするためにこれからも試行錯誤を積み重ねて参ります。
誰もが”斜陽”だと思っている会員制テニスクラブ事業が息を吹き返す。
そんな瞬間をみなさまと共有できると僕は信じています。
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